4952 SDSバイオテック

流動資産 102億 

有価証券 18億

負債総額 80億

ネットネット40億

時価総額 78億

年売り上げ110~120億で成長はほぼなし 営利10~12億ほど

ここだけ見るとそこまででもないが、有価証券評価8億の中国への出資会社からこの2年、年5~6億配当として入っている。

中国の会社が未上場で一切情報がないためほとんど調べられなかったが、

社員800人規模 その会社の15%出資。らしい。

中国株の一般的な配当利率から考えて年5億の会社の株式評価は100億は最低見てもよいと思い主力に。中国市場の狂ったPERを考えると500億まではありえる。そこが上場とかなればどう考えても今の時価総額の5倍いっても不思議ではない。

ただ出光が70%持っているので好きな時にTOBされてしまうのがデメリットでもある。自分が出光の立場なら中国株が化けて価格反映される前にさっさとTOBしてしまうが。

真のバリュー投資徹底講義 柳下裕紀

評価が非常に高かったのでアマゾンでぽちり。

グレアムのバリュー投資とバフェットのバリュー投資は違うという視点からバフェットのバリュー投資とはなんぞや、というDCF法の基本的な考え方から書いてある良書。特に投資コストに関しては(自分だけ?)PER、PBRの視点だけでは全く考えないことが多いので読んで非常によかった。おすすめ。

ただDCF法によるバフェット型バリュー投資法の利点は非常に納得できたのだが同時に将来のFCFをもとに考える、という点が難点。

これに関してはどう考えてもその企業のことを深く掘り下げて、売り上げの中身、その企業だけでなくその産業全体の成長性、シェア、ライバル企業など様々なことを考えないといけない。

うーん、ハードル高し。

そういうめんどくさいこと考えずにいいとこどりを考えると

・ROICが8%以上は良い会社

・通常のROICは税引き後営業利益÷投下資本

株主資本の定義はいろいろある(これがなんというか)

・有利子負債+株主資本

・固定資産+流動資産ー流動負債などもある

PBRが1を超えたときは株主資本でなく時価総額を適用のほうが正しい気がする。

結論

1 PBR1以下 ROIC 8%以上が自分の中ではしっくりくる。

2 PBR1以上の時はPBR2で修正前13% PBR3で21% PBR4で27%となる。

A銘柄EPS100円 成長ゼロ

B銘柄EPS100円 5年間毎年10%成長 その後ゼロとしたとき

C銘柄EPS100円 5年間毎年10%成長その後5%成長

資本コスト7% 余剰資産なしとして

A 企業価値  1株当たり 1528円

B 企業価値  1株当たり 2183円

C 企業価値  1株当たり 6550円

永遠に5%成長なんてありえないから机上の空論だろけど。この設定でいくらでもかわるのでCと思って見た目割高でもバリューと思って投資して爆死とか簡単におきそう。デフレ下日本での経営者の立場からするとBの5年間10%成長ってのだってそんな簡単な話じゃないと感じるが。

仮にAがPER8の800円

  BがPER11の1100円だとする。現時点ではお互い割引率50%

5年後

A 余剰資産 500円  EPS100円

B 余剰資産 670円  EPS160円

その時点での企業価値はお互いゼロ成長として

A 1528円+500円  2028円

B 2444円+670円  3114円

となり同じ割引率50%の評価だとしてもA 1000円 B 1500円となりパフォーマンス的にはBをホールドが正解、という話。

Bと同じパフォーマンスを求めるとPER7での購入が必要。

結論的に言うと

長期保有銘柄はPER激安で成長なし銘柄よりもその1.5倍くらいのPERでも成長性があったほうが良い。

逆にゼロ成長、超割安銘柄はカタリストがあること前提であったら適度に回転。

追加

D EPS100円 成長ゼロ 余剰資産500円 これがPER7の700円での購入だとすると

5年後 余剰1000円 EPS 100円で2500円の企業価値