新指数(とりあえずver)

ここ数年

流動資産+金融資産ー負債総額を資産価値として時価総額、営業利益でマルチプル指数で割安、割高を判断してきたがどうしてもバリュートラップに嵌りやすく、ここ数年はたまたまPBR1の号令のもと配当還元などでPBR上昇にのれたが、企業成長よりも手元の貯めこんだ過去の資金を過大にみているのでは?と前々から思っており柳下先生の本も再度読んで一応自分の中での完成

・3年後までの税引き後営業利益を予想する(0.75*営業利益)

・3年後の時点でのその後5年間の成長率を予想する

・現時点での株式価値を計算する(これまでと同じ)

3年後 成長率0%なら係数7 5%は10 10%は15 20%は20 

と係数設定

2813 和弘食品

現在資産価値14億

今後3年の税引き後営業利益(中計などから)

7億+9+10=26億

3年後成長が止まった場合係数7 その後も5%成長なら10

アメリカ市場でのラーメン文化の広がりから5%期待とすると

3年後の期待株式価値 14+26+10*10=140億

現在株価2480円で時価総額70億円 70/140 で50%

5284 ヤマウHD

現在資産価値33億

人手的にもういっぱいで現状が続くと想定

15+15+15 成長0%

33+45+15*7=183億

現在1700円 時価総額107億 107/183=59%

9159 WTOKYO

現在資産価値7億

6+6.5+7.5=20億

地方創生の流れとテレビからネットへの広告費の移りを考えてそれ以降も5年間は10%成長の設定

7+20+113=140億

現在時価総額62億  44%

6496 中北製作所

現在資産価値168億

7+7+7 成長0とみると

168+21+49=238億

現在時価総額117億  117/238 50%

PBR0.5以下の中北製作所よりもPBR5のWTOKYOが割安と判定する指数であるが数年これを信じて運用してみたい。

指数の問題点としては成長率の設定の影響が大きいのでどうとでもなってしまう点。

株 新指数で色々見てみる

品川リフラ

A=315億 X=140億*0.75=105億 いったん成長0とみて

期待値315+735億=1050億 現在800億 80%ほど

5%成長とみれば期待値1350億で60%ほどになるが、シクリカル系の期待値をどうとるのかは難しい。

中北製作所

A=160億 X=9億*0.75=6.7億 成長0とみると

期待値160億+45億=205億 現在 114億 55%ほど

指数として安い安くないはでるが、割安なものを買えばいいではない。

ずっと割安、ないし、株価があがらないのに割安でなくなるリスクがある

安い(60%以下)株が上昇する条件は

1 60%評価が70%評価などになる

きっかけ: 配当率の見直し、中計で還元策、成長路線発表などなど

2 Xが成長する

1年間15%成長する銘柄の場合、

たとえばWTOKYO

今年5+6*15=95億 

来年5+6+6.6*15=110億 

期待値成長率15%ほどで資本コストより上になる。

Xが成長すると毎年期待値があがっていき、株価はあがっているのにずっと割安株であるとなる(これが最高ランクのバリュー株という認識)

これに対して

中北製作所のような銘柄は

今年160億+45億=205億 が期待値だが

来年166+45=211億 が期待値となり期待値成長率は3%程度で資本コストに大きく劣化する。こういう銘柄は最長5年で60→75%の様な評価替えがおきないと資本コストに負ける。ここがディープバリュー株最大の悩み。

なのでここを触る時は

・評価替えがおきるイベントがあるかないか を常に考えること。

追記

中北タイプと東京自働機械タイプとWTOKYOタイプの3年後期待値を考えてみる

中北    現在期待価値 205億 

      3年後226億 110%

東京自働機械 現在期待価値 94億

       3年後115億  122%

WTOKYO 10%成長期待の場合

     現在95億

     3年後134億(10%成長してかつ3年後も今後の成長期待率が10%のとき)   141%

こう考えると王道はやはり将来ふくめ成長する銘柄。配当で株価をつっている銘柄は目先良さそうでも期待値で考えると現金よりはよいが投資先としてよいわけではない。

ただし10%の成長期待値が前提なので期待が裏切られて0%成長になった場合はWTOKYOの場合は94億→47億と半減する。本当に成長期待値があるのか?

今期たまたまよかっただけでないのか?ひたすら深堀が必要。

割安株とは何か再考

今まで基本的にはPBR0.5みたいなディープバリュー銘柄を中心にさわってきたのだけどインフレ時代に資本コストを考えたらはたしてディープバリュー銘柄にPF偏っているのはいいのか?の思いがおきて

今回和弘食品、WTOKYOとPBRよりも将来の成長を期待してPFに組み込んでいる。

これまでのマルチプル係数はとにもかくにもわかりやすいのが自分としてはよかったのだが、成長期待の場合はDCF法でちょっとめんどくさい。ざっくりとした数字で判断できるように自分用の定義として記載

資本コストは10%

永続成長率は成長率ー10%で計算

現在株式価値をA,税引き後営業利益をXとした場合

成長0% 理論上株式価値=A+7X

  5%   A+10X

  10%  A+15X

  15%  A+20~25X

税率をいちいち計算めんどくさいのでX=0.75営業利益とする

安全域を考え、この0.6倍程度がお買い得ポイントと考えてみる。この定義でいろいろな銘柄を見てみる

ディープバリュータイプ

 3106 クラボウ

A=540億 X=80億*0.75=60億 期待成長0% 

とすると540+420=960億 が期待値 現在の時価総額500億は55%程度。 安い

5121 藤倉コンポジット

A=210億 X=40億*0.75=30億 期待成長むずかしいところであるがいったん頭打ちとみて0%とみる

210+210=420億が期待値 現在330億 80%ほど

6360 東京自働機械

A=45億 X=9.5億*0.75=7億 0%成長とする

45+49=94億 現在39億 40%ほど 安い

5805 SWCC

A=250億 X=110億*0.75=82億 会社計画では10%成長だが5%と見てみる。

期待値250+820億=1070億 現在830億 80%ほど

なお期待成長を10%とみれば1470億の期待値となり現在は57%となる

9159 WTOKYO

A=5億 X=8億*0.75=6億(のれん償却前採用) 成長10%とみれば

期待値5+90=95億 現在62億 65%ほど

成長期待を15%とみれば期待値は5+120=125億で50%ほどとなる。

2813 和弘食品

A=17億 X=10億*0.75=7.5億 中計から成長期待10%とみると

期待値17+113億=130億 現在75億 60%ほど

それなりにしっくりくる感触はある、もう少しほかの銘柄もみながら。

今後はこの成長性を加味したマルチプルで考えてみる。